読みました。買ったのは古本屋だけど。

あー・・・ここから先は毒舌酷評注意ですよ〜。
ちなみにタイトルでも言ってるので、
読んでからの苦情とかは受け付けません。

正直、
パクリとしか感じられない。

え?何のかって?(空耳ですから)

「らせん」です。

中身的に似ています。
っていうか
公募用に私もそっっっくりなネタ考えてました。
先を越された(でもあんたの力じゃな)悔しさよりも、
ネタがかぶった悔しさの方が数倍濃いです。凡庸残念。

それはそうと・・やっぱらせんに似すぎです。
巻末の選評では褒められてましたが、私はこれ、
文章力に欠けると思います。
(それでも「リアル鬼ごっこ」のほうが
遥かにヤバいことには変わりありませんけどね。
あの作者は小説家名乗っちゃいけないと思う)

何だろう。最近理系の小説(もしくは理系の作者。
でもテーマが科学系であることが多いから同じか?)が
増えてる気がするんですが、どれも専門知識だけで
押してる感じが否めません。

やっぱり文系というか、読書家が書いた本のほうが
数段レベルが上です。江国香織先生とかさ。

パラサイト・イヴ。生物好きな私は専門知識も
楽しかったですが。
しかし小説は専門書じゃないですからね〜。
もっとこう、純粋にストーリー的魅力と文章力のある
作品が読みたかったです。

★聖美が一方的に被害者だけど、
なんか救われなさすぎ。何か一個くらい光明が欲しい。

★主人公の性格がよくわからん。ていうか無個性。
もう少し特徴があった方がいいと思う。
単なる愛妻家という印象しか残らない。

★「彼女」がまんま「らせん」の貞子。
(↑何が嫌って、これが本当、一番悪い。
ネタがかぶるのは個人的にダメ。
そもそも貞子の方がずっと可愛げがありました。
「彼女」は可愛くないどころか、
そこらへんによくいる自己中な女にしか見えない)

★『怪物』の外見描写がゲル状にどろどろなだけで、
別に全然怖くない。それでもホラー小説大賞?


ってところかな。
でも、「先に読んだから」とかではなく、
総合力として絶対に「らせん」が上だと思います。
正直、生物とか遺伝子に興味が無いと読めないのが
「パラサイト・イヴ」、
あっても無くても読めるのが「らせん」かと。
ていうかこんなのと鈴木光司先生を比べたら
失礼すぎやしないか。


定価で買わなくて本当によかったと思う。
久しぶりに480円を惜しいと思った。
そんな本でした。珍しいハズレだったな・・・・。

たまに思うことですけど、
小説大賞の審査員って、
センス無い人多すぎだね。それでも作家?

もう少し厳しく審査してくれないと、損するのは
買って読む私たち読者
なんですが。
個人的好みもあるでしょうが、
やっぱり最近の文芸界って絶対絶対絶対レベルが落ちてる。

ライトノベルの方がよっぽど力量上がってます
(西尾維新先生とか甲田学人先生とか)。
あんまりバカにしてるとそのうち追い抜かれますよ。
・・ああ、もう抜かれてるかな。軽〜〜〜く。
ていうか、こんなのとか「リアル鬼ごっこ」とかを
過剰に褒めて褒めて出回らせてるあんたらに、
ライトノベルをバカにする資格はあるわけ?(毒)


まあ「蹴りたい背中」とかを芥川にした時点で
完全にオワリな感じがしましたけどね。


芥川文学は好きです。
だけに、なんか汚された気がした。

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